Blogけやき通信

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野鳥のヒナ①

こんにちは。看護師の根本です。

この時期、お問い合わせや来院で時々あるのが
「野鳥(のヒナ)を拾った」という件です。
当院は鳥の診療も対応しておりますし、私自身も
野生動物リハビリテーター(NPO法人野鳥の病院
の資格も持っておりますが、原則拾わないで下さい。

よく聞くのが「じっとして動かない」、「飛べない」。
今の時期は繁殖期なので誤保護されるのが【巣立ち雛】です。
巣立ちして間もない、もしくは巣立ちの練習中の幼鳥です。

自転車のコマなしの練習を思い出して下さい。
始めからスイスイ乗れましたか?
転んだり止まったりしながら、少しずつ乗れるように
なった方がほとんどだと思います。
鳥もいきなり上手に飛べるわけではありません。
始めはバタバタしながらジャンプ程の短い距離や、
時には枝に止まり損ねて失敗することもあります。
疲れて休むこともあります。
エサを探したり採るのも下手っぴです。
何が危険でどこが安全かまだわかりません。
どうしたら良いのかわからないのですぐに逃げることもしません。
飛べなくて当たり前なのです。

親について、どのように生きるのか教わっていくのです。
一人立ちのトレーニング期間に誤って保護されてしまうと
自然の中で今後過ごさなければならない「生き方」を
学べなくなってしまいます。

→②へつづく

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